一匹少女が落ちるまで
「寝てる海斗や空も起きて理央くんがいたら喜ぶと思うしさ。じゃ、ごゆっくり」
星花はそういうと、2階にある自分の部屋へと上っていった。
一気にシーンとなるリビング。
何を話せばいいのだろうか。
どうすればいいのだろうか。
心が理央に振られて、
心が私の気持ちに気付いていたとしって
いきなりの状況にまだすごく戸惑う。
でも、海斗を助けてもらったしお礼として理央にご飯をご馳走するのは、別に変なことじゃない…よね。
「…ご飯、食べていってください」
やっと出た声でそういうと、理央は少し驚いた顔をしてすぐに「あぁ」と優しく笑った。
───どうしよう。
私、
本当に彼のこと
好きみたいだ。