一匹少女が落ちるまで
【side 理央】
『指一本触れない』
俺のそんな約束は、簡単に破られてしまった。
いやでもさ、俺にも言い分があるわけで、
彼女がもしあの時、俺とまた一緒に過ごしてくれるのを選んでくれていたら、頑張って我慢しただろう。
でも、彼女はそんな俺の願いを拒否したんだから、あの時の約束は無効である。
キッチンで、紫月の隣に立った瞬間から、
俺は彼女に触れたくて仕方がなかった。
修学旅行が終わって、どれほどの長い時間、俺が我慢したと思っているんだ。
「…理央、そろそろ離……」
「やだ」
「理央…」
呆れるならそうしてくれ。
俺は自分が思っているよりも、独占欲が強くて、甘えたがりだったみたいだ。
『指一本触れない』
俺のそんな約束は、簡単に破られてしまった。
いやでもさ、俺にも言い分があるわけで、
彼女がもしあの時、俺とまた一緒に過ごしてくれるのを選んでくれていたら、頑張って我慢しただろう。
でも、彼女はそんな俺の願いを拒否したんだから、あの時の約束は無効である。
キッチンで、紫月の隣に立った瞬間から、
俺は彼女に触れたくて仕方がなかった。
修学旅行が終わって、どれほどの長い時間、俺が我慢したと思っているんだ。
「…理央、そろそろ離……」
「やだ」
「理央…」
呆れるならそうしてくれ。
俺は自分が思っているよりも、独占欲が強くて、甘えたがりだったみたいだ。