一匹少女が落ちるまで
ひとりぼっち
【side 玲奈】
「うわ〜紫月ちゃん、絵もうまいんだ〜!」
「…え、あ、ありがとう。心だってよくかけてるじゃない」
─────ムカッ
2時間ある選択科目、美術の授業の休憩中。
そんな話し声が聞こえて、またワナワナと怒りがこみ上げる。
もう、心は完全にあいつに取られてしまった。
選択科目が雨宮と一緒なんて本当気に入らない。
ここ最近、心はお昼を私たちと食べなくなったし、移動教室も雨宮と過ごすようになっている。
ほんっと、腹が立つ。
心みたいに大人しくて本当は地味なタイプの子は私が始業式のあの日声をかけなかったら絶対に孤立してたはずなのに、私に感謝するどころか、あんな奴のところにヒョイっとついて行っちゃうなんて。
「うわ〜紫月ちゃん、絵もうまいんだ〜!」
「…え、あ、ありがとう。心だってよくかけてるじゃない」
─────ムカッ
2時間ある選択科目、美術の授業の休憩中。
そんな話し声が聞こえて、またワナワナと怒りがこみ上げる。
もう、心は完全にあいつに取られてしまった。
選択科目が雨宮と一緒なんて本当気に入らない。
ここ最近、心はお昼を私たちと食べなくなったし、移動教室も雨宮と過ごすようになっている。
ほんっと、腹が立つ。
心みたいに大人しくて本当は地味なタイプの子は私が始業式のあの日声をかけなかったら絶対に孤立してたはずなのに、私に感謝するどころか、あんな奴のところにヒョイっとついて行っちゃうなんて。