一匹少女が落ちるまで
「コイバナってどんなハナ?」
2人の会話を聞いていた海斗が会話に入ってくる。
「え〜ウミくん知りたい?」
そう言って海斗のほっぺをプニプニと触る園子。
「うん!知りたい!」
「よ〜しっ!コイバナっていうのはね〜すーごく可愛いピンク色しててね!」
「うんうん!」
目を輝かせて前のめりで相槌を打つ海斗。
「花びら1つ1つがハートの形で…」
「ちょっとソノちゃん」
星花が園子をキッと睨む。
「海斗にデタラメ言うのやめてよ。海斗までソノちゃんと同じ風蘭(フウラン)行ったらどーすんの?海斗、ソノちゃんと話すとバカが移るから、あっちで遊んできて」
星花はそう言って、海斗にあっちへ行けと空のいるリビングを指差した。