一匹少女が落ちるまで
「赤羽、あんまり学校に来ないしテストは毎回受けてないからそろそろヤバイって伊達が」
「だから?」
「だからって…」
「お前に関係ねーだろ」
「関係あるよ。一応クラスメイトだし。それに紫月は毎回テストは学年で1位だし、俺だって5位以内に入ってるし、だから赤羽の力になれるかなって」
「頼んでねーんだけど」
「いや、それはわかってるんだけど…」
わかっているが、伊達に弱みを握られているからあいつの頼みを断るわけにはいかないなんて言えるわけ…。