島…君をレンタルしたいカナ
ホッと息を吐いて下を向いて驚く。

ブラウスのボタン、全部外してある。


「ひゃぁぁぁあ!」


慌ててぎゅっと握りしめる。

恐るべし島店長。
一体どれだけ指先が器用なんだ。


「い、いつの間に…」


…って、さっきしか無いでしょう。


「と、とにかくボタン掛けないと…」


上り口に背中を向けて掛け始めた。

だけど指先が震えて、ボタンはスルッと逃げてくばっかだった……。


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