島…君をレンタルしたいカナ
「島さんってば…」
少しだけ安心して笑みがこぼれる。
私と顔を見合わせ、彼も笑顔をくれた。
「カナ、今夜はゆっくりできる?夕飯一緒に食べた後、ドライブしてもいい?」
「え……う、うん……」
ドキン…と胸が弾んだ。
島さんと初めての夜のドライブ。
もしかしてこれは、何か進展があるかも……
(きゃー、もしかして求められたりして♡)
いけない妄想をしてしまいそうで、慌てて頭の上を手で払った。
何してんだ?と聞く島さんに、ううん別に!…と慌てて返事をした。
島さんの仕事を手伝い、店を閉めてから夕食を食べに行った。
彼のオススメのラーメン屋さんで、煮卵入りの醤油味を食べ終えて車に乗り込むとーーー
「山の方へ行くから」
エンジンをかける彼が振り向いて言う。
山?と聞き返すと、何故かニコッと微笑む。
「うん」
無性に嬉しそうに見えるのは気のせいなのかな。
街の外れにある小高い山に向かって走り出す車内では、どうしてなのかも教えられず、新しい仕事のことばかりを聞かれる。
新しい職場は印刷会社。
主に動物の写真を使ったポスターやチラシ、写真集なんかを作ってる所。
そこの事務員として雇われた私は、事務の経験がないから…というので、一から上司に教わってる。
少しだけ安心して笑みがこぼれる。
私と顔を見合わせ、彼も笑顔をくれた。
「カナ、今夜はゆっくりできる?夕飯一緒に食べた後、ドライブしてもいい?」
「え……う、うん……」
ドキン…と胸が弾んだ。
島さんと初めての夜のドライブ。
もしかしてこれは、何か進展があるかも……
(きゃー、もしかして求められたりして♡)
いけない妄想をしてしまいそうで、慌てて頭の上を手で払った。
何してんだ?と聞く島さんに、ううん別に!…と慌てて返事をした。
島さんの仕事を手伝い、店を閉めてから夕食を食べに行った。
彼のオススメのラーメン屋さんで、煮卵入りの醤油味を食べ終えて車に乗り込むとーーー
「山の方へ行くから」
エンジンをかける彼が振り向いて言う。
山?と聞き返すと、何故かニコッと微笑む。
「うん」
無性に嬉しそうに見えるのは気のせいなのかな。
街の外れにある小高い山に向かって走り出す車内では、どうしてなのかも教えられず、新しい仕事のことばかりを聞かれる。
新しい職場は印刷会社。
主に動物の写真を使ったポスターやチラシ、写真集なんかを作ってる所。
そこの事務員として雇われた私は、事務の経験がないから…というので、一から上司に教わってる。