島…君をレンタルしたいカナ
「彼女!?」
「うっそー、島君彼女出来たの!?」
「いつから付き合ってんだ?」
「馴れ初めは?」
続々と寄って来る人達に、ええっ!?と驚く。
島さんに彼女がいなかった訳でもないだろうに、何故こんなに珍しがるんだ。
寄ってきた人達に取り囲まれて、流石の島さんも困惑気味。「とにかく少し落ち着け!」と両手を上げて制してる。
「そんなのムリよー、だって、島君の彼女なんて見たの初だもん」
とびっきりの美人がそう話し、他の女子達がウンウン、と頷く。
「お前上手く隠してたからな。絶対にバレないように付き合ってたし」
島さんのことを「トシ」と呼んでた人はそう言いながら私の顔を覗き込み、「初めまして。カナちゃん」と微笑んだ。
「寄るな、散れ」
手で顔を離し、私を背中に隠そうとする島さん。
まるで親犬に保護される子犬のような気分だ。
色々と話を聞いてみれば、大学時代の島さんはいつもコソコソと女子と付き合ってたらしい。
誰と付き合ってるとか別れたとかも、まるで悟られないようにして。
「異常に嫉妬深いっていうか、信用されてなかったんだよな。俺たち」
島さんのことをトシと呼んでた人は親友で、名前は神田さんという。
獣医学科を卒業後、今は大学で教授の手伝いをしながら研究員をしてるらしい。
「うっそー、島君彼女出来たの!?」
「いつから付き合ってんだ?」
「馴れ初めは?」
続々と寄って来る人達に、ええっ!?と驚く。
島さんに彼女がいなかった訳でもないだろうに、何故こんなに珍しがるんだ。
寄ってきた人達に取り囲まれて、流石の島さんも困惑気味。「とにかく少し落ち着け!」と両手を上げて制してる。
「そんなのムリよー、だって、島君の彼女なんて見たの初だもん」
とびっきりの美人がそう話し、他の女子達がウンウン、と頷く。
「お前上手く隠してたからな。絶対にバレないように付き合ってたし」
島さんのことを「トシ」と呼んでた人はそう言いながら私の顔を覗き込み、「初めまして。カナちゃん」と微笑んだ。
「寄るな、散れ」
手で顔を離し、私を背中に隠そうとする島さん。
まるで親犬に保護される子犬のような気分だ。
色々と話を聞いてみれば、大学時代の島さんはいつもコソコソと女子と付き合ってたらしい。
誰と付き合ってるとか別れたとかも、まるで悟られないようにして。
「異常に嫉妬深いっていうか、信用されてなかったんだよな。俺たち」
島さんのことをトシと呼んでた人は親友で、名前は神田さんという。
獣医学科を卒業後、今は大学で教授の手伝いをしながら研究員をしてるらしい。