島…君をレンタルしたいカナ

「し…島………リス君を……」


あああ、もう私の意気地なし。
シマリスをレンタルしてどーすんのぉーー!!


「シマリス?大丈夫?結構大変だと思うよ」


「た、大変でもいいからレンタルしてみたいんです!色々と教えて下さい!」


重ね重ね自分はバカだと思う。
ペットを飼った経験もないのに、いきなり難易度の高い生き物を扱おうとするなんて。


「それは勿論いいけど…」


島店長さんは少し躊躇うような目を向けて、それでもレンタルしたいという私の気持ちを否定は出来ないように息を吐いた。


「じゃあこっちへ来て。少し説明するから」


「はーい!」


元気よく声を出して返事をすると、少し疑ってる様子だった彼も幾らか柔らかい表情を見せる。

くるっと背中を向けて歩きだす人を追いかけながら、(ずっとついて行きます!)なんて思ったーーー。


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