島…君をレンタルしたいカナ
「それじゃ先ずはこれを読んで」


カウンターまで付いて行くと、一枚の紙切れを手渡された。
ペットレンタルについての注意書きと記された紙には、見たくもないほど沢山の字が並んでる。


「一番最初に注意してほしい事は、生き物だから大切に扱って欲しいってこと。レンタル期間は最長でも一週間まで。その間、ペットをケージから出さないように心掛けて下さい」


注意書きには紛失した際の損害賠償のことも書いてあった。
お金で命を補償するつもりではなく、大事にして欲しいからこその弁償金という内容だった。


「それからケージ内に指を突っ込んだりしないで。噛まれて傷を負って化膿したり、病気になっても責任は負いかねますから。こちらは病気を持たない個体を貸し出すようにしているので、万が一のことがあっても責任は持てません」


「はぁ」


何だか面倒くさいな…と思いつつ頷いた。


「後はペットレンタルについて必要な物とか、貸し出すペットの種類に応じた一日のレンタル料金とかが書いてあるから読んでて下さい。全部読めて納得出来たらココにサインをして」


一番下の欄には、住所と氏名と電話番号を記載するようになってる。
一応念の為に…と言われ、身分証明書となる物のコピーも取りますと続けられた。


「何か持って来てる？運転免許証か保険証でいいんだけど」


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