島…君をレンタルしたいカナ
仰ぐように下から除き込まれ、心臓がブルッと震える。
気のせいだと自分を抑え、えーと…と呟きながら手持ちのバック内を調べた。
「……保険証なら持ってます」
パート勤めだけど社保に入れて貰ってて良かった。
滅多と車になんて乗らないから、免許証は常に持ち合わせてないもん。
「それじゃ悪いけどそれ読んで。保険証のコピーをして来るので」
預かった保険証を掲げるようにして預かり、カウンターの奥へ入って行く。その姿が見えなくなるまで眺めた後、紙面に目を落とした。
シマリスの一日分のレンタル料金は700円。
それが安いか高いかは知らないけど、ケージだのおやつだのエサ代だのを含めると、全部で大体1500円くらいになる。
「一日1500円か。高いな」
ボソッと呟いた言葉を聞かれてないかと焦る。
チラッと目を奥に向けると、丁度島店長さんがコピーを終えて戻って来るところだった。
「読めた?」
「あ…はい」
「じゃあサインをお願いします。済んだらレンタルする個体と物品を教えるので」
手元に置かれたボールペンを握って名前を書き始める。
『大崎花奈』にフリガナを振ったの見て、「カナと読むんだね」と言われてドキン!とした。
「ははは、はいっ!」
思わず狼狽えて吃った。
プッと吹き出した島店長さんは、「あ…ごめん」と謝った。
気のせいだと自分を抑え、えーと…と呟きながら手持ちのバック内を調べた。
「……保険証なら持ってます」
パート勤めだけど社保に入れて貰ってて良かった。
滅多と車になんて乗らないから、免許証は常に持ち合わせてないもん。
「それじゃ悪いけどそれ読んで。保険証のコピーをして来るので」
預かった保険証を掲げるようにして預かり、カウンターの奥へ入って行く。その姿が見えなくなるまで眺めた後、紙面に目を落とした。
シマリスの一日分のレンタル料金は700円。
それが安いか高いかは知らないけど、ケージだのおやつだのエサ代だのを含めると、全部で大体1500円くらいになる。
「一日1500円か。高いな」
ボソッと呟いた言葉を聞かれてないかと焦る。
チラッと目を奥に向けると、丁度島店長さんがコピーを終えて戻って来るところだった。
「読めた?」
「あ…はい」
「じゃあサインをお願いします。済んだらレンタルする個体と物品を教えるので」
手元に置かれたボールペンを握って名前を書き始める。
『大崎花奈』にフリガナを振ったの見て、「カナと読むんだね」と言われてドキン!とした。
「ははは、はいっ!」
思わず狼狽えて吃った。
プッと吹き出した島店長さんは、「あ…ごめん」と謝った。