島…君をレンタルしたいカナ
了解とポリスが敬礼する絵文字付きで送り返した。
程なくして戻ってきたメールには、スマイルの絵文字が付いていて。


『ヨロシク』


ああもう、ホントにいつ死んでもいいくらい幸せ。
シマリスが私に幸せをプレゼントしてくれた。


「リスちゃん、ありがとう」


声をかけたけど応答はない。
リスはどうやら寝たみたいだ。


「あ、そうだ。置場所を変えないと」


壁沿いと言ったら部屋の隅っこしかない。
大丈夫かなぁ…と不安になりつつ、とにかく言われた通りに置き直した。


明日、仕事の帰りにまたお店に寄ってみよう。
彼とリスについて話せるといいな。


「うっふっふ~♪」


完全に舞い上がる気持ちを胸にベッドへと潜り込む。
夢の中に彼が現れてくれないかな……なんて、そんなことばかりを思って眠った。


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翌朝も冷え込んでた。
家の北側にある私の部屋は午後にならないと陽が差してこないから毎朝とっても空気が冷たい。
人間の私がこれ程寒いんだから、シマリスはもっとだろうと思う。


「う〜〜っ寒寒〜〜っ」


せめてもの暖を取ろうと思い、電気ストーブのスイッチを入れる。
ホンワリと温もるのは前面の赤外線部分だけで、その前にしゃがみ込んで丸くなり、すりすりと手を合わせる。


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