島…君をレンタルしたいカナ
奈緒は私とは何かと立場が違う。
その彼女と同じように仕事してたらいけない。
「今日は何だかカナが大人に見えるわ」
「うん。私もそう思う」
プハッと二人で吹き出して笑った。
店を出たら島さんのいる店に行けるんだと思うと、それだけで気分が明るく華やいだ。
「じゃあまた明日」
手を振り合って別れ、『PET HOUSE スマイル』へと走る。
残雪が歩道の脇に降り積もったまま氷のようにカチカチに固まってる。
白く吐く息が霞みたいに消え行く中を、気持ちだけはあったかく感じていた。
スマイルに着くとドアの前で少し呼吸を整えた。
島さんも兎も角だけど、チョロはどうなっただろうかと気を引き締め直した。
「こんにちはー」
ドアを押し開けて声を出すと、ドア付近の棚を整理してた女子が振り返る。
「いらっしゃいませー」
元気のいい声に会釈をして店の中へと進むとーー
「やぁ。昨日はどうも」
カウンターの奥で仕事をしてた島店長さんが顔を上げ、ニコッと微笑みながらそう言う。
(やっぱりステキ!どう見ても好きかも♡)
気持ちが舞い上がりそうになるのを抑え、彼の方に歩み寄った。
「あの…シマリスは…」
チョロのことを先ずは最初に聞きたかった。
島店長さんは「ああ」と明るい表情を見せた。
その彼女と同じように仕事してたらいけない。
「今日は何だかカナが大人に見えるわ」
「うん。私もそう思う」
プハッと二人で吹き出して笑った。
店を出たら島さんのいる店に行けるんだと思うと、それだけで気分が明るく華やいだ。
「じゃあまた明日」
手を振り合って別れ、『PET HOUSE スマイル』へと走る。
残雪が歩道の脇に降り積もったまま氷のようにカチカチに固まってる。
白く吐く息が霞みたいに消え行く中を、気持ちだけはあったかく感じていた。
スマイルに着くとドアの前で少し呼吸を整えた。
島さんも兎も角だけど、チョロはどうなっただろうかと気を引き締め直した。
「こんにちはー」
ドアを押し開けて声を出すと、ドア付近の棚を整理してた女子が振り返る。
「いらっしゃいませー」
元気のいい声に会釈をして店の中へと進むとーー
「やぁ。昨日はどうも」
カウンターの奥で仕事をしてた島店長さんが顔を上げ、ニコッと微笑みながらそう言う。
(やっぱりステキ!どう見ても好きかも♡)
気持ちが舞い上がりそうになるのを抑え、彼の方に歩み寄った。
「あの…シマリスは…」
チョロのことを先ずは最初に聞きたかった。
島店長さんは「ああ」と明るい表情を見せた。