島…君をレンタルしたいカナ
ポカンとしたまま彼を見れば、「いたら、まず絶対に女子を車に乗せない」と続けた。
「あ……でも、私は…」
言いかけて、そっか。お客さんは別なのかも…と思った。
今回みたいに急なレンタルの中止もあるだろうし…と、勝手に納得しかけた。
「大崎さんは特別。なんか放っておけないから」
そう言うと直ぐにエンジンをかける。
私はその声を耳にしたまま、彼の横顔をガン見してた。
(放っていけない…ってどういう意味で?私のことが頼りなく見えた?それとも、妹さんに名前が似てるから?)
そりゃ見えもするか…と自分で自分のことを振り返る。
そう言えば、マコト君からもそういう頼りなさ気なところが可愛いよと、よく言われてたっけ。
いつまでもイヤな人のことを引きずってるな…と思い、少しムッとしたまま前を向いた。
「………から」
島さんのハスキーボイスが掠れ気味に聞こえ、「は?」と振り向いた。
ちらっとこっちに視線を流した彼は、直ぐに目線を前に向けた。
「頼りないから放っておけないとか思うんじゃないよ」
もう一度ハッキリと言い直し、唇の端がきゅっと持ち上がる。
「なんか守ってやりたい…という気持ちにさせられるって言うか。ちょっと見過ごせないって言うか……」
言い訳をしてる声を聞きながら、胸の音がどんどん大きくなってく。
顔の温度も高くなってくるみたいで、耳朶も少し熱い。
「あ……でも、私は…」
言いかけて、そっか。お客さんは別なのかも…と思った。
今回みたいに急なレンタルの中止もあるだろうし…と、勝手に納得しかけた。
「大崎さんは特別。なんか放っておけないから」
そう言うと直ぐにエンジンをかける。
私はその声を耳にしたまま、彼の横顔をガン見してた。
(放っていけない…ってどういう意味で?私のことが頼りなく見えた?それとも、妹さんに名前が似てるから?)
そりゃ見えもするか…と自分で自分のことを振り返る。
そう言えば、マコト君からもそういう頼りなさ気なところが可愛いよと、よく言われてたっけ。
いつまでもイヤな人のことを引きずってるな…と思い、少しムッとしたまま前を向いた。
「………から」
島さんのハスキーボイスが掠れ気味に聞こえ、「は?」と振り向いた。
ちらっとこっちに視線を流した彼は、直ぐに目線を前に向けた。
「頼りないから放っておけないとか思うんじゃないよ」
もう一度ハッキリと言い直し、唇の端がきゅっと持ち上がる。
「なんか守ってやりたい…という気持ちにさせられるって言うか。ちょっと見過ごせないって言うか……」
言い訳をしてる声を聞きながら、胸の音がどんどん大きくなってく。
顔の温度も高くなってくるみたいで、耳朶も少し熱い。