島…君をレンタルしたいカナ
家の鍵を開けると、賢太の靴が玄関先の三和土に見えた。
こういう時ばかり早く帰って〜…と、少し恨む様な気持ちで彼を招き入れた。
「お邪魔します」
照れ臭そうにする彼に、こっちも少し胸が鳴る。
自分の部屋は二階です…と教え、どうぞ…とスリッパを玄関口に置いた。
「上がってもいいの?」
家族が迎えに来ないから私と二人だけかと思ったんだろう。
躊躇う彼に笑いかけ、「いいですよ。どうぞ」と勧めた。
「今、弟しか家にいないみたいですけど、そのうち母も帰って来ると思います」
今頃はスーパーで買い物してることだろう。
昨日クリームシチューを食べながら「明日はお鍋にしよう」と言ってたから。
ミシミシ…と階段を踏みしめて上がる足音を聞きつけ、賢太がガチャッと自分の部屋のドアを開けた。
「姉ちゃん!チョロは!?」
自分の卒論研究で大学に寝泊まりしてた賢太には、母からも連絡が入ってなかったらしい。
教えてやるか…と口を開いたところで、ハッと私の後ろにいる人に気づいた。
「カレシ?」
イケメンじゃん…と失礼にも指差す。
「バカ。この人はペットハウスの店長さん」
チョロが動かなくなって、昨日急遽店に連れて行ったんだ…と教えた。
原因は単なる冬眠だったと分かり、今日はもう元気を取り戻してた…と話した。
こういう時ばかり早く帰って〜…と、少し恨む様な気持ちで彼を招き入れた。
「お邪魔します」
照れ臭そうにする彼に、こっちも少し胸が鳴る。
自分の部屋は二階です…と教え、どうぞ…とスリッパを玄関口に置いた。
「上がってもいいの?」
家族が迎えに来ないから私と二人だけかと思ったんだろう。
躊躇う彼に笑いかけ、「いいですよ。どうぞ」と勧めた。
「今、弟しか家にいないみたいですけど、そのうち母も帰って来ると思います」
今頃はスーパーで買い物してることだろう。
昨日クリームシチューを食べながら「明日はお鍋にしよう」と言ってたから。
ミシミシ…と階段を踏みしめて上がる足音を聞きつけ、賢太がガチャッと自分の部屋のドアを開けた。
「姉ちゃん!チョロは!?」
自分の卒論研究で大学に寝泊まりしてた賢太には、母からも連絡が入ってなかったらしい。
教えてやるか…と口を開いたところで、ハッと私の後ろにいる人に気づいた。
「カレシ?」
イケメンじゃん…と失礼にも指差す。
「バカ。この人はペットハウスの店長さん」
チョロが動かなくなって、昨日急遽店に連れて行ったんだ…と教えた。
原因は単なる冬眠だったと分かり、今日はもう元気を取り戻してた…と話した。