Grave of a tear〜涙の墓〜
2人の風海
『ピーンポーン』
時計を見る17時ジャストだ。
やっぱりあやめも楽しみなんだな。
「はいはーい」
瞳をキラキラさせてあやめがたっていた。
珍しいこうけいだ。
「じゃ、行こうか!」
あやめに問うように声をかけた。
あやめは不思議な顔をしてい聞いてきた。
「行くってどこへ??」
そういえば、言ってなかった。
昔話の彼と再開したあの丘でしかvision
と唱えてはいけない。
「丘っ!」
これだけでは伝わらないだろうけど。
この町には丘は1つしかない。だから
「丘ね!ラジャー」とついてきてくれた。
家から丘まではそう遠くない。だからすぐ
についた。
「家がある」
あやめの急な言葉に戸惑う。
だがきっと、風海君の家だ。
「風海君の家だよ。」
私はぼそっと言った。
あやめは真剣な顔で「バレないようにしな
きゃ。」と呟いた。