嫌い、嫌い、好き。
少しだけ睨むと和希は何かを思い出したかのように、あぁと言う。
「俺の授業がよっぽどつまらなかったのか、すごく眠たそうにしてたからな」
和希は不敵な笑みを浮かべ腕を組む。
「だからってさ、あたしすっごく恥じかいたんだから」
「それはそれは大変でしたね?」
和希は意地悪く笑い、あたしを憐れむような目で見る。
む、ムカつくー!!
あたしはあからさまに不機嫌になり、頬をプクーと膨らませていると頭上からクスッと笑みを溢すのが聞こえきた。