絶対秘密!!
王様からの呼び出し
私には秘密がある。
ううん、私たち家族には秘密がある・・・
それは、私たち家族が人間じゃないこと。

ー魔界ー

その日、私たち家族に魔界の王様から呼び出しが掛かった。
王様の使いの人が私の家にやって来て、一通の紙を差し出した。
それは、王様からの呼び出しで至急お城に出向いて欲しいという内容だった。

「王様からの呼び出しか」
お父さんが手紙を読み、使いの人に問いかけた。
「はい、至急お城に出向いて欲しいとのこと です。内容は国王からお話しがあります」
「わかった、すぐに支度をしよう」

そう言って、お父さんとお母さんは各自自分の部屋へ支度をしにいった。
私は、どうしたらいいんだろう?
やっぱり、ここは一緒に行くべきだよね。
でも、お城って・・・
王様の前に行くってことだよね。
王様に会うってことだし、なんだか緊張してきたな。

「よし、待たせたな。」
「お待たせしたかしら?」
着替えを済ませたお父さんたちが、自室から出てきた。
「いえ、それでは行きましょうか」
そう言って、使いの人が玄関へ向かった。
「ち、ちょっと待って。
私はどうしたらいいの?」
するとお父さんは
「お前は、家にいなさい。妹や、弟のことを
頼んだぞ」
「ふふ、大丈夫よすぐに戻って来るから」
そう言って、お城へ向かっていた。

王様の呼び出しってなんだろう?

私の頭のなかは?マークでいっぱいだった。

私の名前は、乃亜。
年の離れた、三つ子の妹と弟がいるの。
妹が二人に弟が一人。
とっても可愛くて可愛くて!!

妹の名前は、月乃と星乃。
弟の名前は、朔夜。
まだまだ、おチビの三歳。

「ねね、パパとママは?」
「ねね、パパはママは?」
「ねね、パパはママは?」

三人同時に私に聞いてきた。
さすが三つ子、声が揃ってる。
って感心してる場合じゃない。

「パパとママは、お城に行ったんだよ。
すぐに帰って来るよ」
「ねねは、行かない?」
「うん、ねねはみんなと一緒にいるよ!」
「わーい、ねね遊んで‼」
三人が私のもとへ駆け寄って来た。

三人は、私が魔法で動かしたぬいぐるみに夢中になって遊んでる。

そう、私は魔法が使える魔女っ子。
お母さんが、大魔女一族出身なんだ。
お父さんはというと、雪女とバンパイアのハーフ。
三つ子達は、妹二人が雪女の血を引いてるみたい。弟はお父さん同様バンパイアの血が濃いようです。

三つ子達は、まだ三歳。
私の事を呼ぶ時はいつも"ねね"って呼ぶんだ。

それにしても、お父さん達遅いな。
何かあったのかな?
そう考えていた時、背後から何かが近づいて来た。

「そんなに、心配しなくても大丈夫よ!あの 二人の事だもの‼」
そう言って近づいて来たのが、お母さんの相棒とも呼べるネコ。


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