私はヒロインにはなれない。
ガバッ
「うっ...」
「璃奈おっはよー♪紗奈もおっはよー♪」
「マーヤ...苦しい...。」
抱きついて来たのは、時雨万彩。
元気で活発な女の子。
友達思いで男女ともに人気。
「遅かったわね。璃奈と紗奈のどっちが寝坊したのかしら?」
お嬢様語を話してるのは、高梨友由希。
お金持ちなんだ。
だから、言葉がお嬢様って感じなんだよね。
でも、お嬢様より、女王様かも...。
たまにSになるのよ。Sに。
怖いったらありゃしない。
「璃奈~?何1人でうんうん頷いてるの?」
「なんにもないよ。」
「ところでさ、璃奈紗奈以外にも双子がいるらしいよ?」
「えっ。私達クラスに居たっけ?」
「あー。なんか、用事があって、四月から今まで休んでたらしいよ?ほら、紗奈の横と璃奈の横居なかったでしょ?」
確かに...。
四月から私と紗奈の隣居なかったっけ。
何でかなぁ~とは思ってたけどそういう事だったんだ。
「今日のHRで、説明あるらしいわよ?」
「そうなんだね~。仲良くなれるといいねぇ~♪」
あぁ、相変わらずのほほんとしてますね。
我が妹は。
ガラッ
「オラー。席つけー。今日は知ってのとおり、橘双子が来るぞー!」
「あっ、じゃあ戻るね。」
「うん。」
3人とも戻っていった。
とは、言ってもとても近いけれど。
「じゃあ、入ってきてもらうぞ。入ってこい!」
ガラッ。
そこには、私達と同じ、二卵性のイケメン男子がいた。
「「「「キャーーー!!!」」」」
うるさい...
「じゃあ、自己紹介な。」
「橘海斗です。挨拶が遅れてすみませんでした。今日からですが、よろしくお願いします。」
「右に同じの橘陸斗です。よろしくお願いします。」
2人も真面目なのかな?
海斗君は、
陸斗君は、やんちゃ系のムードメーカーって感じ。