江戸女と未来からの訪問者
「お主、見かけん顔じゃのう。どこから来たのじゃ?」

「未来から来ました。二千百五十八年からです」

 気でも違ごうたか。

 おつむは大丈夫であるか。

 未来から来たなどと抜かしおってからに。

 この戯け者めが!

 私を馬鹿にしておるのであるか。

 からかっておるのであるか。

 試しておるのではないか。

 そんな戯言は、ゆる……

 ふっ、それにしても、美しいお顔じゃ。

 惚れ惚れしてしまうのう。

 美男子だから、許してやろうぞ。信じてやろうぞ。
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