好きな人は幼馴染み ー短編集ー
「アイツさ…なんて言ったと思う?」

そんな事わかんないし
知りたくもない!

私は先輩をキッと睨むと


「菜摘は俺にとって大切な人です。
しかも菜摘はモノじゃない。
軽い気持ちで言ってるなら許さない。
だってさ…普段は無口で必要以上に喋らないくせに、スカした顔してさ。
ペラペラとそう言ってた。
エイスケはナツミの事が本当に大切なんだなって思った。
だから、俺も真剣にアイツと向き合ったよ…」


英輔…


英輔のバカ…


もう、どうしてそんなに優しいの?!


英輔にとったら
私は最高に大切な親友


悲しいのに


辛いのに


嬉しくてたまらない……

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