好きな人は幼馴染み ー短編集ー
「なっちゃんっっっ!!!!!」
少し離れた所から駆け足で
アコが走ってきて私たちを見ると
かわいい顔で
大きな目を釣り上げて
私を先輩から両手を使って
おもいっきり引き剥がすと
私を後ろに隠して先輩を睨みつけて
おもいっきり先輩を押した。
突然の事でビックリした先輩は
アコの反撃でひっくり返り
それを見たアコは先輩の前に
仁王立ちすると
「なっちゃんに何するの!!!
私が許さないんだからっ!!!!!」
完全に誤解してるアコと
今だにキョトンとしている
先輩を見てたら
「ぷっ(笑)あはははは(笑)
アコ、あっ(笑)あはははは
ち ちがうのっ…ぷっ(笑)
くくくくく(笑)ふふふふふ(笑)」
もう笑いがとまらない
それにつられて先輩も
ひっくり返りかえったまま
お腹かかえて笑いだした。
「ぶっ、わははははは(笑)
あははははは(笑)誤解
ぶっ(笑)誤解だよ
ははは(笑)ナツミの周りには
ボディガードがたくさんだな
ぶははははははは」
でもね、普段穏やかなアコは
私や英輔のために
たまにこうやって怒る姿は
本当は凄く凄く嬉しいんだよ。
ありがとうね、アコ