好きな人は幼馴染み ー短編集ー
それを横目に
エイちゃんは、ふぅっと
一つため息を吐くと
私の脇と膝の裏をヒョイッと
持ち上げて歩こうとしたので
「エイちゃんっ!!イヤイヤ!!
これってお姫様抱っこじゃないっ?!
こんなんで家までなんて
恥ずかしくて死んじゃう!!!」
と、言ってジタバタ暴れると
「何言ってんのよっ!アコ!
あんたが倒れた時なんて
全校生徒が見てる前で
伊藤くんを近付かせないように
怒鳴りつけて、奪うように
その格好で保健室まで
運ばれたのよ?」
「ギャーーーーーー!
イヤーーー!恥ずかしい〜!!」
「いんじゃね?
アコは俺のもんって
嫌でも全員わかるだろ」
「「それはダメ!!」」
「…なんだよ2人して」
「エイちゃんとの噂が消えちゃったら
なっちゃんは今よりもっと
たくさんの悪い虫に付きまとわれて
陸上部だけじゃなく
今度はバスケ部かなんかにも
入れられちゃうよ?
だから今まで通りの方が
安全なの!」
「そんな事したら
アコが目立つじゃない!!
今までだって、うちらで必死に隠して
きたじゃない。
アコは隙だらけだから
あんたを取り囲んでる女子に
影で何されるか
わかったもんじゃない!!」
エイちゃんは、ふぅっと
一つため息を吐くと
私の脇と膝の裏をヒョイッと
持ち上げて歩こうとしたので
「エイちゃんっ!!イヤイヤ!!
これってお姫様抱っこじゃないっ?!
こんなんで家までなんて
恥ずかしくて死んじゃう!!!」
と、言ってジタバタ暴れると
「何言ってんのよっ!アコ!
あんたが倒れた時なんて
全校生徒が見てる前で
伊藤くんを近付かせないように
怒鳴りつけて、奪うように
その格好で保健室まで
運ばれたのよ?」
「ギャーーーーーー!
イヤーーー!恥ずかしい〜!!」
「いんじゃね?
アコは俺のもんって
嫌でも全員わかるだろ」
「「それはダメ!!」」
「…なんだよ2人して」
「エイちゃんとの噂が消えちゃったら
なっちゃんは今よりもっと
たくさんの悪い虫に付きまとわれて
陸上部だけじゃなく
今度はバスケ部かなんかにも
入れられちゃうよ?
だから今まで通りの方が
安全なの!」
「そんな事したら
アコが目立つじゃない!!
今までだって、うちらで必死に隠して
きたじゃない。
アコは隙だらけだから
あんたを取り囲んでる女子に
影で何されるか
わかったもんじゃない!!」