衝撃的発言から始まる、シンデレラストーリー
……って。

ちょ、ちょっと待って。

これはどういう状況!?


どうして私が副社長から手を握られている!?

どうしてそんな甘い言葉を掛けられる!?





「な、な、な、なんですかこれ……」


「なあ。どうして俺がここまで独り身でいたのか、お前には分かるか?――愛梨」





名前を呼び捨てにされた。



愛おしそうに私の名を呼ぶ、その甘い声に私の頭の中は沸騰寸前。


そんな私をよそに、副社長は情熱的な瞳で見つめ、……そしてこう言ったのだった。






「ずっと好きだった。どれだけ好きだったのか、これから分からせてやるから。……覚悟しとけよ」




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