衝撃的発言から始まる、シンデレラストーリー
「……っていうか、どうしてここに来たんですか」
「ん?どうしてって、お前と話したかったからに決まってるだろう?」
「どうやって住んでる場所を知ったんですか」
「そんなの、俺が副社長だって分かって言ってる?」
しょ、職権乱用だ!!
副社長って肩書き使って突き止めたのか!!
「なんて人ですか!あなたって人は……!」
「好きな奴の事を知りたいって思うのは、変な事か?」
そう言って、副社長は真剣な眼差しを私に向けた。
あのBARでは薄暗くてよく見えなかった、ライトブラウンの瞳が私を射抜く。
ドキリと胸が高鳴った。
「す、好きって……」
そんなのただのからかいでしょう?
私に限ってそんなこと……。
「あの時も、そして今も酒が身体に入ってるけど、好きだって言葉は酒の勢いで言った訳じゃないからな。俺が愛梨に発した言葉は全て本当だ」