~闇を抱えた最強総長~
華蓮「ごめん。心配してくれてありがとう。でもさ、人には人の領域ってもんがあるんだよ。土足で踏み込んではいけないんだよ。無理に食べ物を喉に通すと、あたしの体が拒絶するんだよ!あたしだって知られたくない過去ぐらいある!だからっ!もうやめてっ!」



桜、輝「「「っ!!!」」」



バタンッ



この場にいたくなくて屋上から出た。



夏樹「...ごめん。」



夏樹が呟いていたことなんて、気が気でなかったあたしには聞こえなかった。



________



屋上から出た後、一気に体の力が抜けてドアにもたれ掛かった。



華蓮「っはぁはぁ。」



あんなに怒ったのなんていつぶりだろう。



今回はあたしが悪い。



桜華のみんなは、あたしの過去に何があったのか察してくれてる。



でも輝龍には、何も伝えられていない。



それはあたしが弱いせい。



過去を話してみんなが離れていくのが怖いんだ。



今日はもう帰って頭を冷やそう。














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