~闇を抱えた最強総長~
華蓮「翼、顔上げて。」



翼「っはい。」



華蓮「あたしは翼を助けたつもりは無いよ。だからこの怪我は翼のせいじゃない。翼の力不足でもない。」



翼「でもっ!」



華蓮「翼、聞いて。あたしは、あそこにいたのが翼じゃなくても助けてた。それがたまたま翼だっただけ。気配に気づけなかったのが、翼の力不足でもない。失敗は誰にでもある。その失敗を経験して、必死に解決しようと努力して、人は同じ過ちを繰り返さなくなるんだよ。」



翼「っ!!!」



華蓮「あと、あたしは翼に謝られるつもりは無い。一番言って欲しいのは謝罪じゃないよ。」



翼「っ!助けてくれてありがとうございました!!」



華蓮「ん。」



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