~闇を抱えた最強総長~
疾風と瑠衣は何も言わないまま。



だけどみんなあたしを軽蔑してる。



こんなに辛くなったのはいつぶりだろう。



でもだめだ。



みんなの為に、あたしはみんなを裏切るって決めたんだ。



華蓮「……あたしはお前らを裏切った。今まであたしのお芝居に付き合ってくれてご苦労だったな。もう2度と関わることはないだろう。さようなら。」



それだけ言って、あたしは“あいつ”と一緒に車に乗った。



…こんな形になってしまったけど、あたしはみんなの事が大好きだよ。



あたしは最初に言った。



守られたままの姫なんて嫌だ、



みんなのことはあたしが守る、と。



今、みんなのことを守れた。



それだけでいい。



ただ…それだけで…。



たとえ別れが最悪だったとしても、



たとえ傷ついたとしても、



たとえみんなに嫌われたとしても、



あたしはそれで充分なんだ。



桜華のみんな、輝龍のみんな、



あたしに生きる意味を教えてくれてありがとう。



あたしに生きる目的を作ってくれてありがとう。



生きることを諦めていたあたしに、一筋の光を与えてくれた…



人生はこんなにも楽しいのだと、気づかせてくれた…



そんなみんなのことは一生忘れないよ。



最後に、ただ、これだけは伝えたかったな…




_みんなの事が大好きでした_




_たった一つの命を無駄にしないで_




























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