~闇を抱えた最強総長~
郁人「華蓮、演技ご苦労さま。華蓮の演技力は最高だったよ。これで邪魔者はいなくなったね。」



華蓮「…みんなを邪魔者扱いしないでっ!」



郁人「裏切ったくせに華蓮にそんなこという資格なんてあるの?」



華蓮「っ!!!」



…柊、これで正解だったのかな。



あたしの選択は間違ってる?



だとしたらあたしはどうすれば良かったの?



華蓮「〜〜っ」



ついにあたしは涙線が崩壊した。



すると、“あいつ”がクスッと笑った。



郁人「そう、僕は華蓮のその顔が見たかったんだ。でもあいつらを想っての涙だと思うと気に食わないなぁ。」



華蓮「お前は狂ってるっ!…昔は、そんなんじゃなかったっ!」



…あたしが昔の話を出したのが悪かった。



郁人「昔の僕と今の僕を比べるな!」



華蓮「っ!?」



郁人「…悪い子には躾が必要だね。華蓮、帰ったら覚えててね?」



ゾクッ



こいつは危ない。



あたしの中の何かが逃げろと言っている。



でもこの状況じゃ逃げられるわけがない。もし逃げたとしても、それじゃさっきの演技が水の泡だ。





































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