~闇を抱えた最強総長~
そうか。



あたしには、もう人権というものがないんだ。



郁人の元に行った時点で人権は停止している。



今のあたしに拒否権なんてない。



…いや、昔からあたしに拒否権なんてなかったのかもしれないな。



あたしが生まれた時から、郁人には逆らえない運命だったのか。



だとしたらなんて神様は意地悪なんだろう。



人間は生まれた時から平等なんて、そんなことがあるはずない。



世界には必ずしも貧乏な人、裕福な人、支配する人、支配される人が存在する。



なんで人間はこんなにも不平等なのかな…。



郁人「…ん…れ……ん…かれ…華蓮。」



ビクッ



郁人「今度は何考えてたの?」



華蓮「…あたしに自由なんて…存在しない。」



郁人「やっと分かってくれた?ずっと前から華蓮に自由なんてないんだよ。」



…あたしに自由なんて…ない。


































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