~闇を抱えた最強総長~
今日もあたしは穢される。



白いベッドにまだらに付いている血。



何度見ても嫌な気分になる。



これが死ぬまで続くのだろうか。



あたしの未来は真っ暗だ。



もう未来なんて1握りの希望すら抱いていないけれど…



コンコン



郁人「華蓮、入るよ。」



華蓮「……。」



今日もまた、悪夢の時間が始まる_





いつものように1枚の白いワンピースを脱がそうとするあいつ。



郁人「華蓮、抵抗しないね。」



…ハッ



何をいまさら。



流石に初めてを奪われそうになった時は抵抗した。



でももう抵抗する意味がない。



華蓮「…。」



それでも反応しないあたしに痺れを切らしたのか、また服をぬがし始めようとする。



あいつがあたしの服に手をかけたその時、



コンコンッ



ガチャッ



渡邉「鬼島様!破鬼の倉庫の方に何者かが侵入しました!それも複数のようで…っ!」



珍しく焦った渡邉が部屋に入ってきた。



ここに来てから、渡邉はたびたびあたしの世話をしてくれている。



そこで分かったこと、渡邉は案外いい奴だった。



少し雑談なんかもしたりした。






























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