~闇を抱えた最強総長~
柊「それは違う。華蓮が俺らを裏切ったことが事実なら、俺らと過ごした時間も紛れもない事実だろっ」



華蓮「違うっ!」



そんなこと言わないでっ



柊「じゃあ今の状況は華蓮が望んでた形なのかよっ!」



華蓮「っそれは…」



柊「違うだろ…?俺らだって華蓮がいなくなってから、心にぽっかり溝ができたみたいに毎日過ごしてた。それくらい、俺らにとって華蓮の存在は大きいんだ。」



…なんで柊はいつもあたしが欲しい言葉をくれるんだろう。



華蓮「…ごめん。ありがとう…。今まで本当に辛かった…。初めても奪われた。でも、こうして柊が助けに来てくれた。それだけであたしにとっては幸せだよ…。」



あたしの今の顔は今にも泣きそうなんだろう。



やっと、本音を言えた。



柊に伝えただけなのに、こんなにも気持ちが軽くなった。



あたしはずっと柊に伝えたかったんだ…



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