~闇を抱えた最強総長~
郁人「…俺はっ華蓮を愛してた!ちゃんと自分なりに愛したつもりだったのにっ…昔も今も、華蓮は俺の元には来てくれなかった。結局はお前らの元に帰っていくんだっ!…俺は…また1人になるのか……?」



今、初めて郁人の素が出た。



こいつは平気で悠兄を殺した。



…こいつは人間の感情なんてないと、ずっと思ってた。



でも少し違ったんだ。



郁人は悠兄を殺した。その事実は変わらない。



あたしが許すことは絶対にないだろう。



でも、郁人は不器用なんだ。それでも不器用なりに考えてた。



それだけは少し安心できた。



だけど──・・・



柊「…ふざけんな!お前の、ただの願望で、華蓮は傷ついたんだよっ!そんな奴が華蓮を愛する事なんて出来ねぇ!華蓮を幸せになんて出来るわけねぇだろ!!」



華蓮「…しゅうっ……」



ありがとう。



今の柊の言葉で決心したよ。



華蓮「柊っありがとう。ここからはあたしがやる。」



あたしは溢れる涙を拭い、郁人と向かい合った。



と、同時に、あたしの中にある闇とも向かい合う。



さぁ、始めよう。






_全てを終わらせるために_





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