百年恋
「こんにちは」
「突然だがお前ら!今日は、転校生が来ていまーす。」
担任の長岡が、朝っぱらから汗を流しながら
そう言った。
うるさくて私の夏の課題が進まない…
ざわめく教室に荒っぽく教室のドアが開く音がして、みんながまだ見ぬ転校生に注目したのに
私だけ、机とにらめっこしていた。
「かっこいい。」
「超タイプ。」
「一目惚れしたかも…」
お手本のような女子の声。
どれだけのイケメンかと転校生が少し気になり私も顔を上げて
「あ…かっこいい。」
お約束かよ。とも思いながらも本当にかっこいいと思った。