百年恋
とりあえず、自分が思う最高のキメ顔で水山くんを睨みつけて一言。
「…使って…ませんけど」
イケメン度に負けて声が掠れた。
馬鹿か私は。死ぬほど恥ずかしい。
「ふーん。」
「何その反応。もっとあるじゃん…」
「…は?」
「いやあの…」
「はい!おしまい!水野さん早く前向いてくれなぁい??」
優子ちゃんのつけまつ毛ばっさばさの瞳が
睨みつけてくる。恐ろしすぎる。ホラーだわ。
優子ちゃんに簡単に会釈して前を向いた。