ずっと友達だって思ってたけど...！？

第１章：日常

美麗の憂鬱

《美麗side》


──ピピピッ...


ガチャ。




「ふぁぁあ～～...あ、もうこんな時間か、準備しよー」


そう呟きベッドから起き自分の部屋を出て階段を降りてるのは成瀬 美麗(なるせみれい)、翼陰(よくいん)高校に通う高校２年生。
１人っ子でお父さんとお母さんと３人暮らしをしている。

１階のリビングに行き朝食を作りにいく。これでも料理は得意だ。家庭科の成績は小学校から常に５。といっても小学校から１回もどの教科にも５以外の数字を譲ったことはない。

今日はオムライスかなー...

そんなことを考えて朝食を作り食べる。
お母さんとお父さんは私より起きるのが後だ。お母さんはデザイナーとして働いていてお父さんは建設会社の社長をやっている。
２人ともいつも疲れていて仕事が多いらしいから私がしっかりしないと....。

そう思って毎日色んなことをこなしてる。

作ったオムライスを皿に移しラップをかける。今日も美味しく食べてくれますように。