私の運命の王子様はどこ!?
一瞬で私を現実に引き戻したのは、
耳が裂けそうになるくらいの音量のクラクションと、車のブレーキ、
そして「危ない!」という声。
「え……」
私は赤信号を渡っていたらしく、
気づくと、私のすぐ横に車が突っ込んでこようとしていた。
やだ、私、轢かれ____……
どうすることも出来ず、目をギュッ、と瞑る。
しかし、私を襲った衝撃は思っていたのと違うものだった。
誰かが私の腕を引っ張り、私はアスファルトに打ちつけられた。
「いてっ!」