私の運命の王子様はどこ!?


「……もういい……助けてくれてありがとうございました、私もう行きます」



「……その足で歩けるわけ?」



足?

そういえば、なんか足がズキズキするような……


おそるおそる自分の足を見やると、足首が真っ赤に腫れていた。

外傷も目立つ……

アスファルトに打って、擦ったのかな……?


「……あ、あなたが荒っぽい助け方するからでしょう」


「あの状況で助け方まで指定するなんて、お前何様?
言っておくけどな、俺がいなかったらお前、死んでたんだぞ?」



《死》という言葉が私にのしかかって、上手く言い返せない。

そう、こいつの言ってる事は、正しいんだけど……でも、なんかムカつく!
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