あの日の約束
~約束~

気持ち

小学5年生になったばかりの春

いつものように人で遊んでいたとき


「なぁ優依華?」

海斗は突然真剣な顔つきになって

私を呼んだ。


「ん?何ー?」

何か頼みごとでもあるのかと思った私は

何も考えずそう答えた。


「俺...来週、父さんの転勤で
  
  東京に引っ越す事になった。」

私は、突然の思いがけない言葉に

戸惑いを隠せなかった。


「え?嘘やんな?!」


そう何度も聞いても海斗は

首を左右に振るだけだった。





それから1週間。

海斗は引越しの準備で忙しく

1度も会えなかった。




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