「せ、潜入調査?!誰がやるっていうんですか?!」

「櫻さんしか女子は居ませんよ?」


頷く土方さんを取り敢えずぶん殴って用意された着物にケチをつけて見せたがはじめさんが考えを改める事は無かった。
「ぅう、なんで私が…」
着付けをはじめさんに習っていると土方さんは黙って終わったら呼べと部屋を出た。
はじめさんに教えてもらうのに夢中になり気付かなかった、今私は肌襦袢だけだった
そう気づいても恥ずかしい気持ちは出てこなかった、はじめさんだからだろうか
「取り敢えず見習いとして入りますからお座敷には座らない様にして下さいね」
というはじめさんからの忠告を受け早速潜入捜査へと思ったら土方さんにもう一つ忠告を受けた
「俺もたまに見に行くから、何かあったら俺を頼れよ。いいな。」
普段の言葉遣いではなく私達にしか使わない崩した言葉で低い声で耳元で言うからどきっとして顔が真っ赤になった
それを見られたくなくて俯くと、ささとはじめさんから声がかかって店まで送ってもらった。
ここからは私だけの戦いだ。
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