星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
「そのためにも出来る限り上位の学校への進学率を上げる必要がある。
それが出来得る生徒には相応の学校への進学を勧める。
それは同時に生徒自身の将来のためにもなるわけですからなんら問題はないでしょう?」
「でもそれを南条は望んでません!」
「では南条はどうしたいんですか?
ん?南条?」
村田が私の方へ視線を向ける。
「それは…」
私はどうしたいのか…?
自分でも分からないのに応えられるわけもない。
「未来のビジョンがないなら一つでも上位の学校へ行くべきだ。
その方がいざ夢を見つけた時に叶えられる可能性が高まるからな。」
村田の言うことは間違ってない。
間違ってない…けど
でも…