星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
「…私」
纏まらない頭で思わず呟く。
先生と村田の視線が一斉に私に注がれる。
「私…
東京の大学に行きます。」
「南条!?」
「東京の外国語大学の英語学科で言語の変遷について研究します!」
私、何言ってるんだろう…!?
言っておいて自分で驚いている。
「東京の外国語大学の英語学科…」
村田が呟き、その眼を先生に向けた。
「俺の母校です。」
先生が言う。
村田が再び私を見る。
「親御さんは了承するのか?東京に住まなくてはならないんだぞ?」
「します!
させてみせます!」