星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合

「頼っていいんだぜ?俺のこと。」



先生が机越しにずいと身を乗り出す。

机に突かれた大きな手。

包み込むような眼差し。



いつもどこか可愛い雰囲気だったのに、最近の先生は私にとって凄く大人の男の人で。

どこまでも甘えてしまいたくなる─



けど…



「…ん、大丈夫。もうちょっと頑張ってみる!」



私が決めたんだ。

こうしたい、こうして生きたいって。

全部全部先生に頼っちゃダメだ。



どうしても困った時先生は支えてくれる。

だからそこまでは自分でやる。



「そうか。」



先生はそう言ってにっこり笑った。

     *  *  *
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