星降る空で抱きしめて【上】～女子校英語教師と生徒の恋の場合

先生の肩に頭を預けたまま上目遣いに先生を見る。

視線が交錯する。

いつもの綺麗な瞳が、こんなに近い。



ふと先生の艶やかな唇が引き締まる。

きゅっと真面目な表情。

それでいてどこか甘い…



鳶色が影を落とす甘い瞳に吸い寄せられるように、私は顎を上げる。



「…そんな顔で、見るな。」

距離が近過ぎて、先生が独り言みたいに小さく小さく呟くのが聞こえた。



肩に回された先生の腕に少しだけ力が入り、先生の綺麗な顔が私に近付く。



すぐ傍に先生の熱っぽい息遣いを感じる。



ホントにすぐ傍。

触れるか触れないかくらいの…



間近にある甘い瞳に捉えられ、抗えず私はそっと瞳を閉じる。