星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
カフェの小さなテーブルを挟んで、私の隣に先生、向かいに夜璃子さんが座る。
直ぐ隣に先生がいるというシチュエーションなのに私の気持ちは盛り上がらない。
「で、研究のどこに興味持ったの?」
開口一番夜璃子さんが尋ねてくる。
「えと…もともと古文とか好きで…
先生の話を聞いて、英語も奥が深いな、と思って…
あの…英語だと更に…国際社会の役に立つっていうか…その…」
唐突な問いに私はしどろもどろになってしまう。
「やめろって。面接じゃねんだから。」
「分かってるわよ。
でもただのあんたのファンの子にはきついわよ?うちの研究室は。
昴だって分かってるでしょ?」
「そんなんじゃねぇよ、南条は。なぁ?」
先生が私に視線を向ける。
「…はい。」
ファンじゃない、って胸張って言えるのかな、私…
「南条はね、俺の妹なの!」
「は?妹?
義兄妹の契りでも交わしたの?劉備かなんかなわけ?昴は。
ていうか、昴の方が弟キャラよね?どっちかって言うと。」
「はぁ…」
先生が溜め息を吐く。
どうも今日の先生は夜璃子さんに調子を狂わされてるみたい。
直ぐ隣に先生がいるというシチュエーションなのに私の気持ちは盛り上がらない。
「で、研究のどこに興味持ったの?」
開口一番夜璃子さんが尋ねてくる。
「えと…もともと古文とか好きで…
先生の話を聞いて、英語も奥が深いな、と思って…
あの…英語だと更に…国際社会の役に立つっていうか…その…」
唐突な問いに私はしどろもどろになってしまう。
「やめろって。面接じゃねんだから。」
「分かってるわよ。
でもただのあんたのファンの子にはきついわよ?うちの研究室は。
昴だって分かってるでしょ?」
「そんなんじゃねぇよ、南条は。なぁ?」
先生が私に視線を向ける。
「…はい。」
ファンじゃない、って胸張って言えるのかな、私…
「南条はね、俺の妹なの!」
「は?妹?
義兄妹の契りでも交わしたの?劉備かなんかなわけ?昴は。
ていうか、昴の方が弟キャラよね?どっちかって言うと。」
「はぁ…」
先生が溜め息を吐く。
どうも今日の先生は夜璃子さんに調子を狂わされてるみたい。