星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
先生は更に、突いた左手を壁に沿って上方にずらし、肘を突いた。
先生の整った顔が、更に近い…
感じたことのないくらいの激しい胸の脈動に目眩がする。
クラクラしてどうすることも出来ず、先生の瞳をただ見つめていた。
綺麗な二重瞼と長い睫毛。
でもその視線は私を咎めるようだ。
先生が再び口を開く。
「それに俺、男だし。」
先生は私に身を寄せ、少し掠れた声で耳元に囁くように言う。
「自分の状況分かってる?」
その一言にはっとする。
唇を奪われちゃうとかは容易い状況。
ましてやこんな時間の、それも英語準備室なんて誰も気に留めることもない。
それ以上のことだって出来かねないシチュエーション。
胸の中を渦巻く不安と羞恥。
「…せん、せ」
「今更そんな可愛い声出してもダメ。
ていうか余計状況まずくなんの分かんない?」
先生の髪と吐息が私の頬に触れる。
熱を持つ頬。
破裂しそうな心拍。
手にしていた先生のメアドが書かれたメモがはらりと落ちた。
でも…
先生にならいいかな、なんて少し思ってしまう冷静な自分もいて…
混乱しながら私はきゅっと眼を閉じる。
どうしたいかは分からない。
けれどそれしか出来なかったから。
先生の整った顔が、更に近い…
感じたことのないくらいの激しい胸の脈動に目眩がする。
クラクラしてどうすることも出来ず、先生の瞳をただ見つめていた。
綺麗な二重瞼と長い睫毛。
でもその視線は私を咎めるようだ。
先生が再び口を開く。
「それに俺、男だし。」
先生は私に身を寄せ、少し掠れた声で耳元に囁くように言う。
「自分の状況分かってる?」
その一言にはっとする。
唇を奪われちゃうとかは容易い状況。
ましてやこんな時間の、それも英語準備室なんて誰も気に留めることもない。
それ以上のことだって出来かねないシチュエーション。
胸の中を渦巻く不安と羞恥。
「…せん、せ」
「今更そんな可愛い声出してもダメ。
ていうか余計状況まずくなんの分かんない?」
先生の髪と吐息が私の頬に触れる。
熱を持つ頬。
破裂しそうな心拍。
手にしていた先生のメアドが書かれたメモがはらりと落ちた。
でも…
先生にならいいかな、なんて少し思ってしまう冷静な自分もいて…
混乱しながら私はきゅっと眼を閉じる。
どうしたいかは分からない。
けれどそれしか出来なかったから。