星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
「そんな昴の初恋の女の子が舞奈ちゃん、ってわけね。」
「初恋って言うな。中学生じゃあるまいし。」
「だって初恋でしょ?
じゃ何?昴の初恋は誰なわけ?」
「……」
後から思えば誘導尋問だったわけだけれど、夜璃子に乗せられて俺は思わず口を割った。
「…初めて逢った時から良い子だとは思ってた。
でも…
それだけだったはずなのにいつの間にか…傍にいたい、出来ることならずっと傍にいて欲しいって思った…
好きになっちゃいけない相手だって分かってたのに、気付いたら…
好きになってた…」
俺は両肘をテーブルに突いて項垂れ、深い溜め息を吐く。