星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
「教師だからって好きなものを好きだと思っちゃいけない、ってことないでしょ?
誰も心の中に想うことを咎めることは出来ないわよ。
そしてそれを表現することは許されなくても、溢れ出てしまう想いは止められないもの。」
「…うん。」
夜璃子に指摘されたのは癪に触るけれど、今日は夜璃子の言葉が酷く心に染みて…
でも。
夜璃子の言葉に甘えて、溢れる想いをそのままに、あわよくばその想いが南条に伝わってしまえば…
ともすると、逆に自分の立場を利用しても南条を振り向かせようすることも出来る、なんて…
ぼんやりとそんな邪なことが過ってしまう、最低な俺もそこには確実に存在していたんだと思う。
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