星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
その後も私はボタンをバンバン叩き、そして曲が終わった。
画面が切り替わり得点が出る。
「嘘…」
「よっしゃ!」
僅かな差で清瀬くんが勝った。
(えぇ…どうしよう…)
清瀬くんの様子を上目遣いに窺い見ると、清瀬くんはにっこり笑っている。
「約束だかんな。後で楽しみにしてて。」
うわぁ…もう緊張で息が詰まりそうだよ…
項垂れる私の頭を清瀬くんがこつんと叩く。
「そんな顔すんな。マジ傷付くから。」
「…ごめん。」
「じゃあ良い顔して?プリ撮るから。」
清瀬くんはまた私の手を取り店内を歩く。
と、
(あ。)
途中で私が『あるもの』に眼を惹かれた。
「好きなの?」
気付いた清瀬くんが訊ねる。
「うん。」
それは最近好きなくまちゃんのキャラクター。
クレーンゲームの中のキーチェーンのくまちゃんと眼が合ってしまった。
「あの可愛い顔でふてぶてしい態度が良いよな、あのくま。」
「うん。でもなかなかくまちゃんのグッズ売ってるとこないんだよね。」
そう言うと、清瀬くんの足が止まった。
「欲しい?」
「え?」
「あの辺のなら2回あれば取れるよ。」
ケースの中を覗き込んで清瀬くんが言う。
画面が切り替わり得点が出る。
「嘘…」
「よっしゃ!」
僅かな差で清瀬くんが勝った。
(えぇ…どうしよう…)
清瀬くんの様子を上目遣いに窺い見ると、清瀬くんはにっこり笑っている。
「約束だかんな。後で楽しみにしてて。」
うわぁ…もう緊張で息が詰まりそうだよ…
項垂れる私の頭を清瀬くんがこつんと叩く。
「そんな顔すんな。マジ傷付くから。」
「…ごめん。」
「じゃあ良い顔して?プリ撮るから。」
清瀬くんはまた私の手を取り店内を歩く。
と、
(あ。)
途中で私が『あるもの』に眼を惹かれた。
「好きなの?」
気付いた清瀬くんが訊ねる。
「うん。」
それは最近好きなくまちゃんのキャラクター。
クレーンゲームの中のキーチェーンのくまちゃんと眼が合ってしまった。
「あの可愛い顔でふてぶてしい態度が良いよな、あのくま。」
「うん。でもなかなかくまちゃんのグッズ売ってるとこないんだよね。」
そう言うと、清瀬くんの足が止まった。
「欲しい?」
「え?」
「あの辺のなら2回あれば取れるよ。」
ケースの中を覗き込んで清瀬くんが言う。