星降る空で抱きしめて【上】~女子校英語教師と生徒の恋の場合
「どこだ!?」
先生の掌は思いのほか大きく、私のそれを包んでしまう。
熱い掌で私の手を握りしめ、火傷を探す先生。
ドキン…
思いがけないことに、つい痛みも忘れ胸が高鳴ってしまう。
「あ!これか。」
右手を握られたまま私は先生の顔をちらっと見た。
鮮やかな光のシャワーに映し出されて、心惹かれている人に手を握られているシチュエーション。
その指から掌から伝わってくる熱が私の頬や胸を沸騰させる。
先生が光の映り込んだ綺麗な眼で私を見る。
そして、
「これ、冷やした方がいい。来い。」
そう言って私の手を引いた。
「!」
先生に繋がれた手が瞬く光を浴びて輝いている。
触れたところに全部の触覚が集中する。
私は夢の中をふわふわ歩いているような気持ちだった。